有価証券報告書の読み方
読書メモ 11月5日
【いまさら人に聞けない「有価証券報告書」の読み方解き方】著者 佐藤敏昭
【ジャンル】会計/経理/株/投資
【おすすめ】就活生/経理/会計士志望の方/証券・銀行など
【有価証券報告書とは】
❶一般投資家のために、上場会社等の企業情報を開示する報告書
❷業務関連の情報を提示
【有報で開示される情報】
❶連結グループの情報が主です。提出会社本体の情報は「従」という位置づけ
❷業務関連の情報は専門知識のない方にとっては有用な〝投資情報〟
【有報が株式投資に役立つのは】
❶有報から得られるのは、安定した業績を上げられる会社かどうか、役員やガバナンスがしっかりしているかどうか、新機軸を打ち出そうとしているか、財政状況を含めた構造改革を行っているかなど
❷有報から得た情報と売買タイミングは別→有報から得られる情報は、公開された時点では過去のものとなる。また、同時に多数の人々に共有されるため、株式投資の〝売買タイミング〟には役にたたないと考えるべき
《注意》ただ、四半期報告書も公表されていまして、これも〝併用〟すればある程度のアップデートにはなるが、株の売買タイミングはまた別と考えるべし。
❷有報では将来的な情報も扱っているが、基本的に過去の企業情報。投資は将来に向かっているのです
❶新聞、雑誌などで積極的に情報を仕入れる
❷〝四季報〟などで投資したい業界や会社をチェックする
❸自分でゆっくり有価証券報告書を読み込む
❹納得のいく形で、こちらから積極的に証券会社を活用
【証券投資に応用できるか】
❶国債社債などは、いわば国の借金である。特定の銀行からではなく不特定多数の人々から借り受けるところが特徴であり、基本的に有報に頼るまでもない
❷転換社債は、一定の転換価格が設けられているため、株式に転換された分に関しては、企業
は返済しなくてすむ。株式との関係がでてくるため、有報も活用できる
【有報を見る以前にやっておきたいこと】
❶新聞の証券欄・経済欄
❷経済雑誌
❸会社四季報
❹日経会社情報
❺証券会社の情報提供
などのチェック
→これらは投資先の絞り込みのために活用する
【四季報・日経会社情報から得ておきたい情報】
❶社名・決算期
❷業績・事業展望の開設
❸業績
❹株主・役員
❺収益構成
❻株価・投資指数
❼財務指標
【証券会社の情報を利用するには】
❶PCを通じて利用するのがよい
❷証券会社は、〝過去の株式チャート〟や多種多様な情報を多く持っている
❸証券会社によって〝それぞれの個性〟がある➡だから、いろんな証券会社の情報を総合的に利用すべき
《注意》
有報を眺めながらの投資は、中長期的な投資になる
➡時間がかかる
➡焦らず自分のペースを保つのが大事