読書メモ コンセプトについて
10月26日 読書メモ
『成功はすべてコンセプトから始まる』著者 木谷哲夫さん
印象に残った箇所を箇条書きにいたしました。
【顧客開発】
・ほとんどの人は興味がなくても、一部の人は熱狂的に支持してくれる、そういうサービスや商品が最強。
➡なぜなら、それが『対象顧客セグメント』の発見と『提供価値』の特定につながるから。
➡熱狂的に何故支持してくれているのか?を解明することで、『対象とするセグメント』への理解が深まります。
➡次に、『何を熱狂的に支持してくれたのか』を突き詰めることです。つまり、『提供価値の本質とは何か』を理解することです。
➡不要な付帯物をできるだけそぎ落とし、〝提供価値の要素〟を〝特定〟することが大事です
➡これをMVP minimum viable product という
《重要》コンセプトを立てるには、『一部の熱狂的な人を特定し』『提供価値の本質』に〝特価〟してとがらせることが大事
《注意点》そうした顧客へのニーズ調査は、製品開発前に行はなくてはならない
【根拠について】p131、132参考
どのような顧客に何を提供するかが固まったら、次はその約束をどうやったら守れるかを考える必要がある。
➡常に基本となるのは…『顧客→提供価値(お約束)→その根拠』という〝順番〟です
《注意》資源から逆算して、それを使うために提供するものを決めるのはダメ
《重要》強みとは、〝相対的〟なもの。自社の強みを活かすのは戦略の基本と考えられているが、そもそも『強みとは競争相手との相対的なものなので、どんどん〝変わる〟』
➡《解決策》逆算の仕方は『顧客への約束を果たすために必要な能力は何か』と考えること
➡《言い換えると》『何を提供するべきか目標を定め』、『勝てるための〝強みを構築すること〟』
➡《そもそも》強みにこだわっていると、戦略の〝選択肢〟が減る
➡《結論》あるべき姿に到達するために、どんなに過酷でも進んでいく競争相手がいるなら、自分の強みなんて相対的に価値が下がっているわけであり、『手持ちのリソース』でしか判断できないようでは勝てるわけがない
《再び勝者になるには》経営がチャレンジしがいのある『到達点』を示し、社員の挑戦を後押しすること!
【どうやったら勝てるかで発想する】p134、135参考
強みを活かすのではなく、どうやったら勝てるかで発想する
《そもそも》市場や顧客より自分の都合で考えるから、自分の強みを活かそうという発想になる。
《失敗》組織の都合を優先にして戦略を立てれば必ず失敗する
➡〝勝つためには〟勝つことを最優先にしなくてはならない
《例》数十万人規模の日系企業と同時期に同一のプロダクションを開発し、少人数の会社のARMが成功した理由
➡当時ARMは何もなかった(従業員はたった12人)、他方日系企業は数十万人の巨大グループでした。だからARMは〝外部の企業にライセンスを供与して技術を開示〟、『自分たちの設計するチップ上にどんどんソフトウェアを開発してもらった』
➡ソフトウェアが普及すればするほど、ARMのチップでなくてはならなくなった
➡《要約》自社で全部やるのではなく、外部のパートナー企業に技術を開放して使ってもらうことで、業界標準を握る。
➡《教訓》『強みを活かす』ではなく『どうやったら勝てるか』という発想に切り替える